音楽メモランダム
目 次
2010年掲載
たまには逆の立場で (November 17, 2010)
指揮者の若返り (July 17, 2010)
避暑を兼ねたコンサート鑑賞 (July 11, 2010)
コンサート情報の記載方法 (May 23, 2010)
WMCのコンサート情報で案内しないコンサート (January 21, 2010)
ショパン生誕200年 (January 8, 2010)
過去の掲載
2009年 2008年 2007年 2006年 2005年 2004年 2003年 2002年 2001年 2000年 1999年
たまには逆の立場で (November 17, 2010)
指揮者の若返り (July 17, 2010)
避暑を兼ねたコンサート鑑賞 (July 11, 2010)
コンサート情報の記載方法 (May 23, 2010)
WMCのコンサート情報で案内しないコンサート (January 21, 2010)
ショパン生誕200年 (January 8, 2010)
過去の掲載
2009年 2008年 2007年 2006年 2005年 2004年 2003年 2002年 2001年 2000年 1999年
たまには逆の立場で (November 17, 2010)
- 横浜みなとみらいホールでは、来年1月3日に、「横浜みなとみらいホール 新春OPEN DAY」を開催されます。
- この日は、事前申込制で無料の「ニューイヤー・マリーン コンサート」や「横浜みなとみらいホールの軌跡」と題した写真展や記録録音の公開など、聴衆立場からのイベントが数多く企画されていますが、中にひとつ聴いてもらう立場でのイベントがあります。
- それは、「小ホール丸ごと体験デー」で、ひとつは、無料で小ホールを借りて演奏が出来る「アマチュア演奏によるミニコンサートタイム」とステージに用意されたスタインウェイ製グランドピアノを利用した「演奏家なりきりタイム」があります。
「演奏家なりきりタイム」は、ピアノを弾いて見るのも良いのですが、プロの歌手になったつもりで歌う姿を写真を撮ったりしても良いというものです。 - 特にここで、紹介したいのは、いつも聴くばかりではなく聴いてもらう立場で、実際に他人の前で演奏してみることができる「アマチュア演奏によるミニコンサートタイム」に出演することです。
なにしろ、残響1.6秒、440席のホールを無料で45分間使えるのですから、腕に覚えのある人も無い人も出演の申込みをしてみてはいかがですか? - スタインウェイ製フルコンサートピアノだけではなく、椅子、譜面台から指揮台なども無料で借りられます。地下1階のリハーサル室で1時間程度のリハーサルもできます。
- 申込みは、電子メールで、期限は、12月10日17時です。翌日の11日には結果が返信されます。参加者の募集要領の詳細は下記のPDFファイルを参照してください。
指揮者の若返り (July 17, 2010)
- ついこの間まで、高名な指揮者といえば、お年を召した方が多かったのは、オーケストラという楽器の演奏者としては、やむをえなかったのかもしれません。 と言いますのは、どんな楽器の演奏者でも、初心者の頃に練習で使う楽器がひどいものでは、上達が困難だからです。 腕の良いオーケストラを指揮の初心者に振らせてくれることはあまり期待できませんでした。
- WMCで、まだメーリングリストによって意見交換をしていた2002年の1月に、私が聴きに行ったあるアマチュア・オーケストラのコンサートについて、メーリングリストにその感想を書きました。 それは、まだかけだしの指揮者だった山田和樹さんが、そのオーケストラの指揮をされたのですが、オーケストラのレベルがあまりにも低すぎて山田和樹さんがかわいそうだったと書きました。
- これに対しましてある方から、初心者にベルリンフィルを振らせるわけにも行かないだろう、フライト・シュミレータのようにヴァーチャル・オーケストラで指揮の練習ができるようになれば、若くて良い指揮者が育つかもしれないとのご意見をいただきました。
- 現実にはまだそのような仕組みはできていないようですが、当の山田和樹さんは、昨年、ブザンソン国際コンクールで優勝し、今やヨーロッパの有名オケを振ることができるようになられたことは、彼の才能と努力が人並み以上だったのでしょう。 かのヘルベルト・フォン・カラヤンは貴族の家に生まれ、親の買い上げたオーケストラで振ることができたこの人は、20歳そこそこでデヴューして、31歳でベルリン・フィルの指揮者となることができました。
- 山田和樹さんも今年31歳なのでまだ十分若手だといえますが、ウィーン・フィルの来日公演で体調不良の小沢征爾さんの代役を勤めるアンドリス・ネルソンスさんも31歳だそうです。 それにしてもも、30歳前後の若い指揮者が増えましたね。ロサンゼルス・フィルのグスターボ・ドダメルはまだ30歳にもなっていませんし、日本フィルハーモニーや東京交響楽団の新任主席指揮者も30歳前後です。
- これには、アマチュア・オーケストラを含めた、オーケストラのレベルが高くなったことがその一因ではないかと思っています。アマ・オケの中には相変わらず低いレベルに甘んじているところもあれば、プロ顔負けのようなオケもあります。 特に音楽大学のオーケストラには、昔では考えられなかったような素晴らしい演奏を聴かせてくれるところが結構あります。
- そのような環境の中から、川瀬賢太郎さんのように、まだ25歳ながら、多くのプロ・オケから指揮の依頼を受けている人も現れたのではないでしょうか。 オーケストラの世界にも新しい時代が来たようですね。
避暑を兼ねたコンサート鑑賞 (July 11, 2010)
- 音楽祭には、単にコンサート開催以外に音楽理論や実技に関する研修会や講演会など多数の企画が盛り込まれることが普通ですが、ここでは、特にコンサート鑑賞の観点から論じます。
- 真夏に開催される音楽祭はいくつかありますが、なんといっても横綱格は、PMF パシフィック・ミュージック・フェスティバルでしょう。
- こちらは、既に7月8日にオープニングコンサートが札幌で開かれており、最後のコンサートは、8月5日に東京オペラシティ コンサートホールでのチャリティ・コンサートが予定されています。
- また、草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティバルでも、8月16日のオープニングコンサートから8月30日のクロージングコンサートまで15のコンサートが開催される予定です。
- 7月25日にオープニング・スペシャル・ガラコンサートが予定されている霧島国際音楽祭もあります。
- こうしたなかで、富士山河口湖音楽祭は、避暑をかねてコンサートも堪能したいという方にとって、うれしい音楽祭ではないでしょうか。
- そこで、今年の富士山河口湖音楽祭について、少し覗いてみたいと思います。
- この音楽祭における公演日程は、8月1日のプレ演奏会から始まり、8月21日のファイナル・コンサートで終わります。
- ファイナル・コンサートは3公演ありますが、本当の最終公演は、佐渡裕さんの監修ということもあって、シエナ・ウインド・オーケストラのコンサートで締めくくられます。
- 詳細は、ここで説明するより富士山河口湖音楽祭2010のサイトを見ていただいたほうが早いと思いますが、短パンにTシャツで気軽に行けるコンサートや無料のコンサートもたくさん用意されています。
- コンサートの内容以外でも、面白い催しが企画されています。例えば、「奥村愛 コンサートスタンプラリー」という催しがあります。これは、奥村愛さんが出演される4つのコンサートのスタンプを集めると奥村愛さんと記念撮影ができるというものです。
- 夏は、富士山河口湖畔ですごすのも悪くはないと思いますが、いかがでしょう。
関連ページ:
富士山河口湖音楽祭2010
富士山河口湖音楽祭2010
コンサート情報の記載方法 (May 23, 2010)
- WMCの無料!激安!!コンサート情報の記載方法につきまして、皆様から頂いているご意見を反映して見直したいと思い、昨年11月には、本欄でも触れました。
- それ以前、以後を含め、多数のご意見を頂きましたが、基本的にはご自分が行きやすい場所で開催されるコンサートを簡単に見つけられるようにして欲しいということだと理解しました。
- その実現方法として、現在 HTML で作成している各コンサートの情報を XML にして、開催場所の地方公共団体コードあるいは郵便番号で分類、順序付けした HTML ファイルを JavaScriptで生成するという方法を検討しました。
- 開催場所別の地域コードを持つ XMLファイルの作成自体は問題がありません。現にWMCの音楽会場データなどでも以前から作成しており、その表示は、XSLファイルで地方公共団体コード順に表示するように設定しています。
- この方法では、現在良く利用されています大多数のブラウザでの表示がほとんど変わらず同じように見えます。ところが、見る人の指示によって表示の仕方を変えるために、JavaScriptで HTMLファイルを生成しようとしますとブラウザによって、JavaScriptの記法を大きく変えなければならず、現在利用されています大多数のブラウザに対応することは、不可能ではありませんが、大変困難です。
- ということで、申し訳ありませんが、当面は、現在の方法でお許し頂くようお願い申し上げます。
- 皆様に記載方法の改良についてご意見を求めて半年が経過した今頃になってできませんでしたでは、どこかの国の総理大臣を批判することもできません。その方を見習うわけではありませんが、今後も改良方法を模索したいと思いますので、何か良い方法をご教示いただければ幸いです。
関連ページ:
コンサート情報の記載方法について
コンサート情報の記載方法について
WMCのコンサート情報で案内しないコンサート (January 21, 2010)
- WMCのコンサート情報は、多数の方からの情報を主な情報源としていますが、せっかくお知らせいただいても、ウェブのコンサート情報に掲載しないものがあります。
- その例としましては、お知らせ頂いたコンサートの主催者がウェブ・サイトには掲載することに難色を示された場合です。今は行っていませんが、以前は、お知らせ頂いた方が、主催者ではない場合、主催者に問合せをしていました。そのときには、そのようなケースがありました。
- 現在では、主催者または出演者以外の方からのお知らせのばあい、問い合わせる代わりにウェブサイトを検索して、そのコンサートの情報が主催者、出演者または会場のサイトに掲載されていることを確認してから掲載しています。
- ところが、たとえ主催者のサイトに掲載されていても掲載しないコンサート情報があります。ひとつは、ある特定の関係者以外は入場できないコンサートのばあい、他のひとつは、入場者を特に制限してはいなくとも実質的に特定の方を対象としていると思われるもののばあいです。
- そのひとつの例が、アクロス福岡が毎月福岡県内の各所で開催している「アクロス・レインボーコンサート」のうち、特定の施設入所者とその関係者を対象としていると想定されるコンサートです。
- たとえば、下記のコンサートがそれにあたります。同じ「アクロス・レインボーコンサート」でも1月24日開催分は掲載しています。
- このような掲載姿勢で良いか、ご意見のある方は、お聞かせください。
アクロス・レインボーコンサート in 大牟田
- 日時:
- 2010年 1月21日(木) 14:00開演
- 場所:
- 大牟田恵愛園
- 出演:
- 藤島聖子(フルート) 岡本眞(オーボエ) 原田純(ファゴット) 中島麻優子(ピアノ)
- 曲目:
- アヴェ・マリア、アメージンググレイス ほか
- 入場料:
- 無料
- 問合せ:
- 大牟田文化会館(0944-55-3131)
関連ページ:
1月アクロス・レインボーコンサートのお知らせ
1月アクロス・レインボーコンサートのお知らせ
ショパン生誕200年 (January 8, 2010)
- 2006年は、モーツァルト生誕250年で大いに盛り上がりましたが、その年以降はそれほど騒がれた作曲家はいませんでしたね。
- 昨年は、メンデルスゾーン(1809年2月3日生まれ)が生誕200年で、ハイドン(1809年5月31日没)が死後200年でしたが、ほとんど盛り上がりませんでした。
- しかし今年は、モーツァルトほどではなくとも人気の高いショパンの生誕200年を記念すると称した催しがたくさん出てきそうです。
- シューマン(1810年6月8日生まれ)も生誕200年ですが、シューマン単独で生誕200年を記念した催しが企画されることよりもショパンの生誕200年と抱き合わせで記念されるほうが多いようです。
- ところが、そのショパンの誕生日がよくはわかっていないのですね。いわゆる定説は、1810年3月1日ですが、出生証明書によると1810年2月22日となっているそうです。1809年3月1日説もあります。
- コンサートの予定を見ましても、ショパン生誕200年記念と銘打ったコンサートは数多く企画されていますが、誕生日とされる3月1日または、2月22日に開催されるものは、ほとんどありません。
- 今年の2月22日も3月1日も、共に平日のしかも月曜日です。月曜日は、通常最もコンサートの開催件数の少ない日ですから、それが原因かもしれませんが、3月1日または、2月22日に開催されるショパン生誕200年記念の数少ないコンサートも京都コンサートホールで開催されるものしかないようで、全国で最もコンサートの開催数が多い東京では皆無のようなのはどうしてでしょう。
- ショパン生誕200年記念とは銘打っていませんが、大阪アーティスト協会がショパンを取り上げて、3月1日および、2月22日に開催されるコンサートも大阪(いずみホール)での開催です。