第32回小児皮膚科学会@日本都市センター
今日のブログは半分以上フィクションです。
昨日は診療終了後、日本都市センター(永田町)で開かれている第32回小児皮膚科学会へ。
5時からのトビヒの教育セッションを聞くことができました。
座長兼演者は私の同級生でした。
そして、いつもは食べて帰るだけの懇親会。参加者の半分が小児科医のおかげでしょうか、その同級生と話をすることができました。
「レーザーや爪水虫だけでなくて、膿皮症も守備範囲とはすごいね」と、私。
すると彼からは意外な話が。
彼が留学するはずだったアメリカの大学は、そのころ研究の最先端だった分子生物学(DNA解析、ゲノム解析)のメッカ。
何故か、予定がずれて、当時レーザーを研究していた教室へ。
レーザーの研究なんて当時はどうなるかわからない分野だったそうです。
彼が、カビや細菌感染症のプロになった経緯はよく分かりませんでしたが(真菌感染と細菌感染は研究としてはセットだというところだけ聞き取れました)、
まあ、分子生物学にしか興味のない他の研究者が、膠原病や母斑症や水疱症の専門家になる中、
彼がその分野のプロに育てられたのかもしれません。
真菌感染や細菌感染の研究では英字論文を量産できません。
私からすれば、彼は雲の上の存在ですが、彼からすれば英字論文を量産している同僚は羨ましい存在なのかもしれません。
「あの時、分子生物学の大学に留学できていたほうが良かったのか、レーザーの大学に行けたのが良かったのかわからないよ。
「分子生物学は花形だったけど、競争相手も多かったわけだし。
「今のかみさんと結婚したほうが良かったか、別の女性の方を選ぶべきだったか、今となってはわからないだろう?」
なんとわかりやすい例えでしょう。
シミ・爪水虫など話題のセッションで彼が座長に選ばれる理由がわかりました。
彼が座長をやると、本当に飽きないんですよね。
と、ここまでが昨日の夜に仕込んだ原稿。
朝読み返すと、ちょっとまずいことが。
レーザーや爪水虫で座長を務める売れっ子というと、大抵の皮膚科の先生には誰の事か特定できてしまいます。
それと、昨日の懇親会は挨拶が長すぎました。皮膚科医2人、小児科医2人、外国のゲスト2人が挨拶している間、すきっ腹に飲みすぎました。
血中濃度が一気に上がっていたみたいで、彼との会話内容の詳細は思い出せません。
どこまでが本当に彼がしゃべったことか、
どこからが、(メディカルエンジニアリングを研究テーマに選び、分子生物学と無縁だった)棒屋人生に重ね合わせて、私が勝手に解釈した部分なのか、
よくわかりません。
今すぐ、このブログを彼が読むことはないでしょうが、
「レーザー 爪水虫 座長」などでぐぐったらこのページが出てくるようになったりして、
その結果、何年も経ってから彼の目に触れるかもしれません。
なので、今日のブログは半分以上フィクションということで。
ではこれから2日目の勉強に出かけます。
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