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第123回神奈川県皮膚科医会例会


今日は午後から、第123回神奈川県皮膚科医会例会でした。
田中勝先生(東京女子医大東医療センター皮膚科助教授)による「皮膚科診療に役立つダーモスコピーの知識」と、玉井克人先生(大阪大学大学院医学系研究科遺伝子治療学 助教授)による「骨髄間葉系幹細胞を利用した難治性皮膚疾患治療法の開発」。前者は開業医のためになる勉強なのに対し、後者のような基礎研究は退屈なことが多いのですが、今日はすごく刺激になりました。
細胞が緑色に光る(くらげの遺伝子を植え込まれた)ねずみと、普通のねずみと、雄と雌。登場人物4人(4匹)で、骨髄を移植される側と骨髄を提供する側、皮膚を移植される側と、皮膚を提供する側、役目をころころと変えて、再生された皮膚が、雄の細胞か雌の細胞か(性染色体で簡単に分かります)、緑色に光るかどうかで、骨髄間葉系幹細胞が皮膚細胞へ進化することを証明する研究のお話でした。ミッションインポシブルや007のようなスパイものの映画よりずーっとスリリングでした。
しかも、玉井先生が皮膚再生の研究にのめりこんだのは、新人のときに受け持った先天性水疱症の患者さんを治したいというのがきっかけ。こんな純粋な先生がいたのか、と感心しました。しかも素人にもわかるように説明できるのはすごく頭がいい証拠です。
当番幹事の高橋泰英先生は、「みんなに玉井克人先生の話を聞いてほしかった。でも、幹細胞の話では開業医は来ないだろうから、今開業医が勉強したがっているダーモスコピーをくっつけた。二つをつなぐキーワードがないので、聞かず嫌いの皮膚科学、やらず嫌いの皮膚科学-眼からうろこが落ちる日-というタイトルになってしまった。」とおっしゃっていました。高橋泰英先生、すばらしい企画ありがとうございました。私も田中勝先生につられて行きましたが、玉井克人先生の話はすごかったです。

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