木村泌尿器皮膚科

〒224-0032 横浜市都筑区茅ヶ崎中央51-1 TEL 045-949-3066

超音波医学会専門医。腎尿管結石・排尿障害の診断が得意です。 ここは、院長日記の倉庫です。


経営学はどこで学ぶの?


先週の木曜は、職員採用面接。土曜日は東大泌尿器科の同門会

同門会では大学のスタッフに、「クリニックはどうですか」と聞かれたので、

「4年目にして患者さんは減り始めているし、慣れている職員が退職したので、今週の休診日は面接で大変だよ」と私。

「そういう職員の募集とかはどこで習うんですか?」

「何回かやっているうちに慣れるんだよ」とは答えましたが、

確かに開業医向けの勉強会は、一昨日のように過活動膀胱のようなものばかりで、

シンポジウム「職員採用の面接のポイント」なんてものは開かれる事はありません。

そういうのは、開業医仲間の飲み会で、失敗談を聞くうちに、学習していくのでしょう。

思い出してみて、意外に役に立ったのは、理事会です。

議題以外に、話が逸れて、時間ばかりかかるので、亜沙郎先生の落書きを見たりして、聞いていましたが、

そういうときの、いろんな先生の愚痴って、結構役に立つ情報だったなあ、なんて、今は思います。

前年同月比割れが7ヶ月続いたものの当院は今のところ黒字です。

そういう時期に職員の退職があったわけです。

補充しなければ、マンパワーは3割落ちます。

そうすると、待ち時間が長くなったり、電話対応がおざなりになったりで、患者数が減ります。

人件費が3割減っても、支出が3割減るわけではありません。家賃やレセコンのリース代は同じですから。

患者数が仮に3割減れば収入は3割減ります。

なので、黒字が続いている時に、規模を縮小する決断をすることは難しい、と思います。

リーマンブラザーズの社長も、レバレッジを上げすぎる危険は認識していながら、儲かっている時に規模を縮小しようとはしなかったわけです。

勤務医の立ち去り型サポタージュは続き、競合が増えています。

勤務医に開業させないために、診療所向けの診療報酬を減らそう、という議論も出ています。

こういう状況で拡大路線をとってはいけないはずなのです。

でも職員を増やしてしまいました。

一昨日の会の懇親会で会った先生が、「泌尿器科の患者さんが減っているから、光脱毛を始めようかな」なんて話していました。

業者によるデモはすでにしてもらったようで、かなり前向きに検討しているようでした。

「脱毛の器械は1個ではだめみたいで、3台も4台も持っている先生がいますよ。黒くない毛は脱毛できませんから。

「パワーの弱い器械ではエステサロンとの戦いに勝てないし、照射面積の狭い器械は、両足の脱毛に何時間もかかって、看護師の人件費がばかにならないし。」

と私はアドバイスしておきました。

少しは役に立ったでしょうか。

勉強会の後の懇親会は、経営学の情報交換の場なのです。

昨日午前はライフアンドシニアハウス港北を往復。ただし、見花山からはバスで帰宅。午後はテニスを3セット。

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