経営学はどこで学ぶの?
先週の木曜は、
職員採用面接。土曜日は
東大泌尿器科の同門会。
同門会では大学のスタッフに、「クリニックはどうですか」と聞かれたので、
「4年目にして患者さんは減り始めているし、
慣れている職員が退職したので、今週の休診日は面接で大変だよ」と私。
「そういう職員の募集とかはどこで習うんですか?」
「何回かやっているうちに慣れるんだよ」とは答えましたが、
確かに開業医向けの勉強会は、一昨日のように
過活動膀胱のようなものばかりで、
シンポジウム「職員採用の面接のポイント」なんてものは開かれる事はありません。
そういうのは、
開業医仲間の飲み会で、失敗談を聞くうちに、学習していくのでしょう。
思い出してみて、意外に役に立ったのは、
理事会です。
議題以外に、話が逸れて、時間ばかりかかるので、
亜沙郎先生の落書きを見たりして、聞いていましたが、
そういうときの、いろんな先生の愚痴って、結構役に立つ情報だったなあ、なんて、今は思います。
前年同月比割れが7ヶ月続いたものの当院は今のところ黒字です。
そういう時期に職員の退職があったわけです。
補充しなければ、マンパワーは3割落ちます。
そうすると、待ち時間が長くなったり、電話対応がおざなりになったりで、患者数が減ります。
人件費が3割減っても、支出が3割減るわけではありません。家賃やレセコンのリース代は同じですから。
患者数が仮に3割減れば収入は3割減ります。
なので、黒字が続いている時に、規模を縮小する決断をすることは難しい、と思います。
リーマンブラザーズの社長も、
レバレッジを上げすぎる危険は認識していながら、儲かっている時に規模を縮小しようとはしなかったわけです。
勤務医の
立ち去り型サポタージュは続き、競合が増えています。
勤務医に開業させないために、
診療所向けの診療報酬を減らそう、という議論も出ています。
こういう状況で拡大路線をとってはいけないはずなのです。
でも
職員を増やしてしまいました。
一昨日の会の懇親会で会った先生が、「泌尿器科の患者さんが減っているから、光脱毛を始めようかな」なんて話していました。
業者によるデモはすでにしてもらったようで、かなり前向きに検討しているようでした。
「脱毛の器械は1個ではだめみたいで、3台も4台も持っている先生がいますよ。
黒くない毛は脱毛できませんから。
「パワーの弱い器械ではエステサロンとの戦いに勝てないし、
照射面積の狭い器械は、両足の脱毛に何時間もかかって、看護師の人件費がばかにならないし。」
と私はアドバイスしておきました。
少しは役に立ったでしょうか。
勉強会の後の懇親会は、経営学の情報交換の場なのです。
昨日午前は
ライフアンドシニアハウス港北を往復。ただし、見花山からはバスで帰宅。午後はテニスを3セット。
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