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レーザー復習


泌尿器科医が開業するときは、皮膚泌尿器科を標榜するか、泌尿器科・内科を標榜することが多いようです(透析専門クリニックというのもありますが)。皮膚泌尿器科を標榜して、昨年都内で開業した知人は、ロングパルスアレキサンドライトレーザーを導入し、脱毛としみ治療が忙しいようです。
超音波が研究テーマだった私は、レーザー砕石についての研究にも携わったことがあります。美容皮膚科で使われるレーザー機器の復習をしてみました。
都筑区と言う若い街で開業するにあたって、泌尿器科の患者さんが少なければ、美容皮膚科もカバーしなければ、と思ったこともありました。幸い、区外からも泌尿器科の患者さんがいらしてくださり(今日の手術患者さんは都内の方でした)、皮膚科も見られる泌尿器科医で生きて行けそうです。
当院にレーザー・IPLを導入する予定はありません。
Qスイッチ・ルビーレーザー ルビーの赤い光(波長694nm)は、血液にはほとんど吸収されず、メラニンなどの色素に吸収される性質があります。 さらにQスイッチによる短いパルスを用いる事により、周辺組織への熱拡散を最小限におさえます。
Qスイッチ・アレキサンドライトレーザー アレキサンドライトレーザーの赤い光(波長755nm)も、血液中の色素ヘモグロビンにはほとんど吸収されません。 血が赤く見えるのはヘモグロビンが赤い光を吸収しないからです。
Qスイッチ・ヤグレーザー ヤグレーザー(波長1064nm)はヘモグロビンにも吸収されますが、Qスイッチであれば、周辺組織への熱拡散がありません。 ヤグレーザーは高出力が出しやすいため、メラニンの多い日本人でも満足のいく効果が得られます。
レーザーフェイシャル ロングパルスアレキサンドライトレーザー:本来脱毛を目的として開発されたレーザー装置。産毛がすっきりとれます。毛穴も目立ちにくくなります。
フォトフェイシャル レーザーではなく、Intense Pulsed Light(広い波長域をもった光の束)。しみ、脱毛に加え、毛細血管拡張、しわにも効果がありますが、いずれも1回では効果が得られにくく、通常4~5回の治療を必要とします。
オーロラ(フォトRF) Intense Pulsed LightにRF(電磁波)をプラス。表皮のメラニンに関係なく、真皮層や皮下組織に確実に熱エネルギーを送り込むことができます。 メラニンが少ない細い毛やうぶ毛や白髪なども、より確実に脱毛できます。
ポラリス ダイオードレーザー(波長800nm)にRF(電磁波)をプラス。ハリやツヤを失った肌にコラーゲンを作り出す能力を高めてくれます。 効果が現れるまでには時間がかかります。

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