第6回日本超音波医学会関東甲信越地方会でのジャンク発表
昨日の
日経新聞の「検証・グローバル危機」はレバレッジの説明でした。
レバレッジとは元手の何倍の借金を抱えているかの概念だそうです。
株式の売買手数料で稼いでいた証券会社が、自ら債券を売り始めた(投資家から借金し始めた)時の説明でした。
NHK特集のマネー資本主義で聞いていた内容でした。
私としては、早く
金融工学の仕組みの説明を聞きたいです。
数学者(統計学者)がどうやって、サブプライムローンを見かけが安全そうな債券に化けさせたのか、
そこが知りたくて、日経新聞の検証・グローバル危機とNHK特集のマネー資本主義を見ているのです。
前にも書いたと思いますが、私は
数学が好きです。そしてそれ以外の特技はありません。
一昨日の東大での会では、講師をしている医者に、
「東大のスタッフがどんな研究をしているのか、もう理解できないけど、東大の医者が学会でシンポジストなどに指名されることがなくなったのは寂しいね。」
なんて言って、恐縮させてしまいました。
「いやいや、私自身が講師時代に大した仕事をしなかったのは先生もよく知っていることだけど。」
と、すぐに謝りました。私が講師の時に1年生だった先生ですから、私の事をどう思っていたでしょうね。
超音波などの
MEや
統計学だけが守備範囲の私は、分子生物学の手法で論文を量産する医者には太刀打ちできませんでした。
日経新聞にはジャンク債なんて言葉が出てきましたが、私が
講師時代に学会で発表したものも、まさしくジャンク学会発表でしょう。
平成7年に超音波学会地方会でしゃべった
腎盂腫瘍診断での超音波断層像の役割もジャンク発表の一つですが、
この発表の事を、私以上に覚えていて下さった方に、開業直前、そして最近お会いして、びっくりしました。
平成7年の第6回日本超音波医学会関東甲信越地方会は昭和大学泌尿器科教授(今は前教授)が会長だったのです。その教授から東大教授に、演題を出してほしいという依頼が来て、私が下請けしたわけです。
泌尿器科の教授が会長なのに、泌尿器科のセッションがない、というのは格好がつかない、独立したセッションにするには4つは演題が必要、みたいな感じでしょうか。勝手な想像です(私も超音波医学会の事務局をやった経験があるので)。
総会ではなくて地方会ですから、症例報告でさくっとまとめて発表してきました。
どんな内容だったか、発表直前に行って、しゃべり終わったら帰ってきた、と思います。
そして、それから10年後。
平成17年の開業直前に、医師会に入会するため、担当理事と面接。無事に終わり、そのままアポイントを取っていなかったのに、北部病院の
りつ先生を訪ねました。
そうしたら、なんと北部病院の教授にすぐに電話してくれて、私を紹介してくれました。
「始めまして。」と私が行ったら、「私は超音波学会地方会の幹事をしていたので、先生の事はよく覚えている。」とのお返事に恐縮してしまいました。
そして今年、
先日の会で会った昭和旗の台病院の准教授からも、「あの発表は印象に残っている、東大の先生はすごいなあと思った」、と言われました。
どうすごいんでしょう? ジャンク発表であったことは間違いありません。
695円の材料なのに結構美味しい餃子を作ったなあ、という意味だったらいいのですが、
まさか、何もネタがないのに、よく毎日ブログを書けるなあ、みたいな印象を与えてしまっていないか心配です。
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