皮膚科初夏の勉強会@横浜ベイシェラトン
[木村泌尿器皮膚科公式ブログ]
昨日は、神奈川県皮膚科医会と抗ヘルペスウイルス薬のメーカーの共催による勉強会が、18時30分から開かれました。
診療終了後17時半まで、雨の中、南緑道を散歩して時間を潰し、ブルーラインで横浜へ。
演者は3人。
一題目は皮膚科医による
ヘルペス診療の実践的なお話。
帯状疱疹か単純疱疹かの鑑別に、
ウイルス抗体価を測られていました。
二題目は麻酔科医による帯状疱疹後神経痛治療のお話。
カロナール大量処方と、リリカを使うタイミング。
三題目は皮膚科医による抗ヘルペスウイルス薬の腎機能に応じた処方量のお話でした。
70歳過ぎた小柄な方は腎機能が5割と考え、処方量を3分の2にしろ、という実践的な話も聞けましたが、
神経痛だけで皮疹が出る前に、抗ヘルペスウイルス薬使うことの是非についての話が興味深かったです。
懇親会の乾杯の音頭をとった先生が、「今日は帯状疱疹がテーマなので、寝てしまうかと心配しましたが、ずーっと起きて勉強してました。」とおっしゃっていました。
私も昨日のテーマはあまり期待していませんでした。でも、予想に反してすごく勉強になりました。
ありふれた病気に、最近新しい薬が登場。
エビデンスが出そろう前に、みんな新しい薬を使って治療しているわけです。
さらには、確定診断がつく前に治療を開始すべきか、というテーマは、エビデンスが出るはずもありません。
ランダム化比較試験は診断をつけてから2群に分けて治験をするものですから、診断がついていないものを研究に含めることはできません。
というわけで、エビデンスなしの、私はこうしている、という話は楽しかったです。
いつものように、懇親しないで食べ放題して帰宅。やはり
弁当つき勉強会より、懇親会つき勉強会が良いです。
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