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コムスン事件から1年:黒字と赤字の境目


昨日12時半にジョギングから戻ったときには、雨が止んでいたのでテニスができるかと思っていたら、2時にはまた降り始めました。

午後も雨と分かっていたら、映画でも見たのですが。

先週見た「相棒」。重みを加えていたのは、マスコミによる特定個人のバッシングの逸話。

ありそうな話で、ちょっとうるうるしました。

2007年6月6日(ちょうど1年前)、コムスンが名義変更で業務停止命令を逃れようとしたとき、グッドウィルの会長へのバッシングが始まりました。

過去の経歴にまで遡っての個人へのバッシング。

短期間で出世した人が失脚していく様は、見ていて楽しいのでしょうか?

最近、介護サービス事業の会計監査に立ち会いました。

昨年度は急激に業績が悪化。

収入減少の理由は新規契約が結べないため、とのことでした。

新規契約が結べない理由は、辞める職員の補充ができないため。

なるほど、収入が減っているのはこのためでしょう。

でも支出は前年と同じ。人件費が1年前と同じなのはなぜ?

職員が辞めるのは3月末なので、3月まで人件費は出続けます。

でも4月からの後任を確保できるめどが立たないので、職員が辞める事が分かった段階で、新規契約は控えてしまったのです。

職員はまだ辞めていないのに、事業を縮小しなければならないのは、人件費が無駄です。

でも、もし4月にスタッフが揃わないと、一人のケアマネジャーが見てもよい患者数を越えて違法状態になるかもしれません。

私が介護サービスセンターを個人経営していたら、3月までは新規契約を取り続けろ、と命令するかもしれません。

そして、4月に結局人材を確保できなかったら、架空のケアマネジャーがいるかのように偽装に追い込まれるかもしれません。

監事をやらせてもらっているおかげで、収入も支出も多い事業は、収入が落ちるタイミングと支出も減り始めるタイミングが少しずれただけでも簡単に赤字転落するんだなあ、と勉強になりました。

ちなみに、私が監査した事業は黒字幅が減少しただけです。赤字転落していません。でも、一般会計と特殊会計とのお金のやりとりが複雑で、本当のところはまだ理解していないのですが。
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