---

尖圭コンジローマにべセルナクリーム

---

今日はいつもより暇な1日でしたが、VIPが来院されました。Dr.アンドー。

センター南駅バスターミナルで昨日開業されたスキンケアクリニックの先生です。

ドクターMが私のところへ挨拶に行くよう言われたからでしょうか?

ゴディバのチョコレートをいただきました。

開院祝いでもらった花がいっぱいあってきれいなので、見に来てください、と言われました。

確かに、開院祝いにもらうらんの花は飾りきれないぐらいになるんですよね。


うちも3年前はこんな感じでした。ああ、写真では感じが出ませんが、受付のカウンターにもあったんです。

レーザー装置など、見学に伺いたいと思います。

ワンツーをフランス語で発音すると「アンドー」っぽいからつけられたのでしょうか。

URLは12clinic.comですから、「アンドー」はフランス語の１２ですよね。今日、聞き忘れました。

これからは、女性の美容はDr.アンドーにお任せして、私は泌尿器の皮膚科のプロを目指します。

2週間前に、当院では初めてべセルナクリームを処方した尖圭コンジローマの患者さんが本日再来院されました。

コンジローマの数は減少しており、正常粘膜に何の異常も起きていませんでした。

尖圭コンジローマの塗り薬は昔もありました。

ブレオマイシン軟膏。

ブレオマイシンは抗癌剤なので、周辺の正常な部分もただれてしまうため、めったに使う事はありませんでした。

尖圭コンジローマのこれまでの治療は、

小さくて数が少ないものは液体窒素、

数が多い場合は手術（包皮にできたものは環状切除で除去し、亀頭にできたものは電気メスで蒸散）、

をしていました。

べセルナクリームは抗癌剤ではなく、細胞性免疫を活発する作用により、ウイルスに感染した細胞を攻撃します。

持田製薬のMRさんが1ヶ月ぐらい前に来院され、製品説明を聞きました。

以来、液体窒素で退治できそうにないものに使ってみようと思っていたのです。

そしてこの患者さんに私が処方するのはあなたが初めて、と正直に話した上で処方しました。

そして本日来院され、副作用が出ていないのに感激しました。

この前の臨床皮膚科医会で聞いた話では、8週間の治療で治癒率は７０％程度。

完全に消えなかった場合は、残ったものを液体窒素で治療します。

なので、べセルナクリームは、液体窒素のあるクリニックで最初から処方してもらってください。

---

[戻る]