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Qスイッチアレキサンドライトレーザーとロングパルスアレキサンドライトレーザー


昨日は品川プリンスで8時間、モーニングセミナーはサンドイッチを食べながら、ランチョンセミナーは青山弁当を食べながら、ずーっと講演を聴いていたわけです。

でも、時々睡魔に襲われるので、しっかり聴いたのは、モーニングセミナーだけでした。

でも、レーザーは物理学なので、良く頭に入って来ます。

アレキサンドライトレーザーは赤色の波長。血液に吸収されず、メラニンに吸収されやすい波長です。

血が赤いのは、血が赤色を吸収しないから。

メラニンが黒いのは、すべての波長の光を吸収するから。

パルス巾がすごく短いのがQスイッチで、メラニン色素(メラニン細胞が分泌する小粒子)だけを瞬間的に加熱し、破壊します。照射時間が短いので周囲に熱は伝わりません。

これに対し、脱毛に使うロングパルスアレキサンドライトレーザーは、黒い毛が吸収したエネルギーのせいで周りが熱くなるぐらい長く照射時間。

毛を作る毛母細胞自体はメラニン色素を持っていませんが、熱くなった黒い毛に接しているので、一緒に焼け死んでしまうのです。

ロングパルスアレキサンドライトレーザーは表皮にメラニンが貯まるシミ(老人性色素斑)にも有効ですが、脱毛目的に使うときより出力を下げないと、いけません。


エネルギーを受け取るのは表皮にあるメラニン色素なのですが、パルス巾が長いので、熱が真皮に伝播し、真皮までやけどして瘢痕を起こす可能性があるのです。

波長とパルス巾と出力などを考慮してレーザー装置は使い分けなければなりません。

美容皮膚科について、セカンドオピニオンを聞かれることが多くなるかもしれないので、昨日はしみ関係もしっかり勉強してきました。

昨日は紹介されませんでしたが、レーザーには位相がそろっているので束が広がらないという特徴もあります。


レーザーが細い光線として発射できる事を利用して、表皮のダメージを少なくしたまま皮下組織を熱変性させ、皮下のたるみを治す装置が”フラクセル2”です。
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