アドレナリン分泌を止める呪文「待ち時間が長いのが名医」
ディズニーランドが空いている土日はGWの次の週、と聞いたことがあります。
GWの次の週の土曜日は病院・医院が混む日なのでしょうか?
当院は、9時15分から受付開始、9時半から診療、ということにしていて、職員は9時から勤務で、9時から9時15分はお掃除の時間。
でも、昨日は9時に初診の患者さんが3人。その後も9時半までに10人以上の患者さんが。
電子カルテにはすべての患者さんの名前と初診か再診か、も表示されます。
名前を見ただけで、いつもの薬を処方するだけ、定期検査をするだけの方だろうな、と想像のつく人もいらっしゃいます。
そういう方を待たせるのは大変申し負けありませんが、順番を飛ばすわけには行きません。
昨日は、居直って、ゆっくり診察。
セカンドオピニオンを聞きに来る方も、土曜日は混みます、と言ってあるのに来られるわけだから、待つのは承知のうえなのでしょう。
診察室が混んでいて、待ち時間が長いほうが名医と思われる風潮もあるので、「棒屋先生のところは2時間待ちです!」なんて言ってもらうのも悪くないかも、と居直ります。
そうすると、アドレナリンの分泌は止まり、額から汗も垂れて来なくなります。
昨日の最大待ち時間は70分(受付がカルテを作成してから私がカルテを開くまで。ドアから入ってきてカルテができるまでの時間は含まず)でした。
土曜は混む、と案内すると、ウィークデーに来院できる方はそうしてくださいますが、土曜日しか来られない方は、受付開始前の順番取りが激しくなります。
受付開始前にいらっしゃる方が、遠方からのセカンドオピニオン希望の方ばかりだと、9時半から10時半にいらした方の待ち時間がすごく長くなってしまいます。
なんとかしたいとは思います。
完全予約制にしている婦人科の先生。この前お会いしたときに教えてもらったのですが、予約制にしたのは、朝の待合室がごった返していたから。
朝が苦手の先生で、診察時間ぎりぎりに出勤するときに待合室を通るのが辛かったそうです。
ウロとデルマではお一人の診察に要する時間が違いますので当院では予約制は上手く行かないでしょうから、予約制を入れるつもりはありません。
ドクターフリッカーのネコの目システムは役に立つかも知れません。昨日みたいな日が続くなら検討したいと思います。
当面は、くノ一の勘に期待です。
遠方からのセカンドオピニオン希望らしい方から、「予約は取れないんですか?」と聞かれたら、ウィークデーの5時ごろか、土曜なら12時ごろ、と案内してください。
優秀なくノ一なら、先方の電話番号と雰囲気から、「遠方からのセカンドオピニオン希望」の匂いが嗅ぎ取れるはずですから。
読売新聞や週刊アスキーなどの全国対象のメディアで紹介してもらえることはありがたいですが、合併症もあります。
遠方からのセカンドオピニオン希望の方ばかりになって、近くのいぼ治療・水虫患者さん・バイアグラやプロペシア希望の方に敬遠されたら経営が成り立たなくなりますから。
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