冬休みに帰って来た娘とスパークリングワインで乾杯しようとしていたら、大学病院から電話。
アーチストを中止するかどうかしばらく相談していました。
アーチストは飲み薬と言うのは知っていましたから、注射薬でもないものがどうしてそんなに重要なのか後で聞いてみました。
β遮断薬アーチストは心不全にも使うことがあるのだそうです。
10mg錠は降圧剤だけど、1.25mg錠は心不全に使うものだそうです。
心不全には強心剤を使うものだと思っていましたが、
少量のβ遮断薬を使うという意味は、
少し休んでいいんだよ、
少しペースダウンしたら、
でも少しだけだよ、
寝てはだめだよ、
という感じの処方なのでしょうか。 「今日の治療薬2013」によれば、心不全に適応があるのは、アーチストだけで、ジェネリックは心不全には使えないようです。 まさに、芸術家(Artist)ですね。
なんて感心しているだけではいけません。
過活動膀胱にβ作動薬を処方するようになったわけですから、心臓のβ受容体についても勉強しておかないと。
プロペシアを処方しておいて、精液減少について質問されたら、「泌尿器科で聞いてください」なんていう、自分の処方した薬の副作用が説明できない医者にはなりたくないですから。
2013年2月4日の院長ブログ原稿