木村泌尿器皮膚科

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超音波医学会専門医。腎尿管結石・排尿障害の診断が得意です。 ここは、院長ブログの原稿倉庫です。

HPV核酸同定検査


[木村泌尿器皮膚科公式ブログ](2012年冬)

前にも書きましたが
奥さんが産婦人科で性器ヘルペスだと診断されたり、子宮頚がんの細胞診が陽性だったりして、
しぶしぶ泌尿器科を受診される旦那さんの診療は大変難しいものです。
最近、パートナーがパピローマ陽性と言われた方が来院されました。
パピローマは血液検査(抗体検査)はありませんから、どんな検査で陽性と言われたのか、と尋ねても、
うちに来られた男性は知りませんでした。
男性のコンジローマの診断に使えるパピローマの検査というのがないので、
女性では、どんな検査が行われているのか、詳しく知りませんでしたが、
女性に関しては、施設基準を満たしている医療機関で、
細胞診の結果、ASC-US(意義不明異型扁平上皮)と判定された患者に対して、
HPV核酸同定検査という検査があって、子宮頚部をこすって細胞を採取して、
HPV(パピローマウイルス)のDNA(核酸)がいるかを調べる検査が、
行うことができるようです。

去年の今頃は、仁科明子母娘が30分ごとテレビに現れて、
子宮頚がん予防のための、HPVワクチンの接種を訴えていました。

子宮頚がんとパピローマに関しては、診断法の面でも、日進月歩のようですね。
細胞診の結果がASC-US(意義不明異型扁平上皮)っていうのは、
陽性でも陰性でもない場合に限って、検査する意義があるってことなんでしょうかね。

繰り返しますが、男性に実施可能なHPV核酸同定検査はありません。
コンジローマを研究している大学病院では、研究目的で検査されているようですが。
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