木村泌尿器皮膚科

〒224-0032 横浜市都筑区茅ヶ崎中央51-1 TEL 045-949-3066

超音波医学会専門医。腎尿管結石・排尿障害の診断が得意です。 ここは、院長日記の倉庫です。


仁友堂的ウイルス中和抗体測定法


[木村泌尿器皮膚科公式ブログ]

JINは廓の親父に呼び出された。
親父「野風が大名に見受けされることになった。ついては性器ヘルペスにかかっていないとの診断書が必要になった。JIN先生にお願いしたい。」
1刻後。
JIN「野風さんの陰部に水泡はありませんでした。そう診断書に書きましょう。」
10日後、JINは再度、廓の親父に呼び出された。
親父「大名家に出入りしている医者が、今、水泡がなくても過去に罹ったことがないとは言い切れない、と入れ知恵したようで、あの診断書ではだめだそうです。」
JIN「では性器ヘルペスの中和抗体を測りましょう。今性器ヘルペスを患っている女郎はいますか。それと昔ヘルペスにかかって今は治っている女郎も。」
(第2幕:仁友堂で、JINが弟子たちに説明している。)
この液体は、性器ヘルペスにかかっている女郎の水疱から採取しました。ヘルペスの毒;すなわちヘルペスウイルスが入っています。
この血液は、性器ヘルペスに罹ったことのあるおいらん;涼風さんのものです。ヘルペスの毒を中和してくれる、中和抗体が入っているはずです。
そしてこの血液は、野風さんのものです。
鶏の卵が3つあります。
1つ目の卵には、ヘルペスの毒だけを注射します。
2つ目の卵には、ヘルペスの毒に涼風さんの血を混ぜたものを注射します。
3つ目の卵には、ヘルペスの毒に野風さんの血を混ぜたものを注射します。
そしてヒヨコが生まれるか、待ちます。
1つ目の卵では、ヘルペスの毒が、胎児を殺すため、ヒヨコは生まれません。
2つ目の卵では、ヘルペスの毒を涼風さんの中和抗体が中和してくれるので、ヒヨコが生まれてきます。
3つ目の卵から、ヒヨコが出てきたら、野風さんは中和抗体を持っていることに、
ヒヨコが生まれなければ、野風さんは中和抗体を持っておらず、過去に性器ヘルペスにかかっていないと言えます。

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