尋常性白斑講演会@京王プラザ
[木村泌尿器皮膚科公式ブログ]
昨日は、新高輪プリンスの
超音波医学会に出席。
いたのは1時間足らずですが、勉強になりました。この件は後日のブログ
術中超音波穿刺のためのカーナビシステム2で。
品川から新宿の京王プラザに移動、
日本臨床皮膚科医会南関東山静ブロック主催の勉強会に参加しました。
震災の影響で延期になったものだそうです。
みなとみらいで予定されていた日本皮膚科学会総会と一緒にやる予定だったのだそうです。
日本皮膚科学会総会は延期ではなく中止になってしまいました。
昨日の勉強会のテーマは、尋常性白斑の標準治療。
まず最初に断っておきますが、当院は
尋常性白斑の治療を行っておりません。
治療には、
1.外用薬(ステロイド、プロトピック、ビタミンD)
2.光線療法(紫外線照射)
3.手術療法(植皮術)
がありますが、いずれも単独で100%治癒できるものはありません。
当院では光線療法・手術療法はもちろんできません。
ステロイド外用薬の処方もしない理由は、治療効果判定を的確にできる方法を用意していないからです。
ステロイド外用薬が有効と言っても、
4か月で25%改善する人が40%、
つまり10人中4人で白斑の面積が4分の3になるのに4カ月かかるわけで、
こういう治療を、根気よく患者さんに続けてもらうには、来院のたびに写真撮影して画像をカルテに保存し、
変化を患者さんとともに見る、という体制でないと無理だと思うんです。
なので最初から、
紫外線照射装置のある病院をお勧めしています。
前後しましたが、尋常性白斑とは後天性の白斑症。
白斑症とは、メラニン色素が作られない状態で、
色素細胞がメラニンを作らない場合と、色素細胞がなくなる場合とがあり、
尋常性白斑は、免疫細胞が色素細胞を攻撃しているために起こっている、との説を裏付ける証拠があることが、
ステロイドやプロトピックを使う根拠となっています。
紫外線を当てるのは、色素細胞を刺激するためです。
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