アトピー性皮膚炎の病態を一元的に説明できるか
昨日は、神奈川県皮膚科医会秋の勉強会が横浜ベイシェラトンで開かれました。
18時からの講演には間に合いませんでしたが、19時からの講演開始前につきました。
19時からの講師は、膠原病の特に
強皮症のBリンパ球の世界的権威にして、
それ以外の病気については、登場人物を最低限に絞って、免疫学に詳しくない人間にも
分かりやすく説明してくださる先生。
アトピー性皮膚炎の病態を、
フィラグリン(バリア異常の代表)、
Th2リンパ球(細胞性免疫の代表)、
IgE(液性免疫の代表)、
に絞り、
アトピー性皮膚炎の原因を、フィラグリンを最初の引き金として、一元的に説明することは不可能ではない、との話のようでした。
登場人物を絞ると、門外漢には分かりやすいです。
天地人では、アンチ石田三成を福島正則だけに絞りました。
その方が分かりやすいわけですが、淀君から恩顧の武将が離れていった事情は、加藤清正や山内一豊も登場させないと正確ではないと批判される方もいるかもしれません。
3週間前の勉強会は、まさしく加藤清正や山内一豊も登場する難しい内容で、私にはついていけませんでした。
台風で、90人の参加予定が50人。懇親会では、その教授と名刺交換できました。
昭和53年に卒業(その教授は平成1年卒)して泌尿器科に入局し、今は皮膚泌尿器科を標榜していると自己紹介したあと、
登場人物を絞った説明は免疫学が不得意な人間にもすごく分かりやすいです、との感想をお伝えしました。
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