第6回神奈川皮膚アレルギー疾患研究会@横浜ベイシェラトン
昨日は
アトピー性皮膚炎勉強会。
第1席は前にも聞いたことのあるコーチングの話。コーチとは馬車の事。
患者さんが目指す場所に連れて行ってあげるのがコーチの役割、という
あの話です。
第2席は、まだ英字論文で発表されているだけの段階で、
ガイドラインに載るのはずっと先、ひょっとしたら追試段階でぽしゃってしまうかもしれない、治療薬のお話でした。
国際皮膚科学会などで英語で発表させられた経験のない私にはついていけない話題でした。
間違っていたらごめんなさい、
尋常性乾癬に使われ始めた生物学的製剤がアトピーにも効くのか、
喘息に使われる
IgEを下げる薬はアトピーに有効か、
といった話みたいでした。
私が理解できた、明日からの臨床に役立つお話は、
ステロイドを塗ると色が黒くなる、という迷信は、
ステロイドを塗らなければ、赤くなった後、炎症後色素沈着が残るのに対し、
ステロイドを塗ると、赤くならないで、そのまま炎症後色素沈着になるから、
ということでした。
私は、皮膚科の英字論文を読んだ事はありません。
臨床医なのだから、研究段階でまだ評価の定まっていないものまで、理解しなくてもよいだろう、と思っているのですが、
患者さんを説得できるには、患者さん以上の理論武装が必要とのことでした。
皮膚科の英字論文を読んだ事がないのは、そして国際皮膚科学会に出たことがないのは、皮膚科の外人さんへの説明が流暢にできないところにも影響が出ています。
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