リーマン破綻後の予言の書
一昨日の
日経新聞の「検証・グローバル危機」は、今回から「第4部:リーマン破綻から1年」というシリーズです。今後の課題と展望を取り上げるそうです。
今回はアメリカの銀行について。
ストレステスト(銀行の体力テスト)にはやはり会計のマジックがあったようです。
一部の金融商品については時価評価しなくてよい、それも今年1月までさかのぼって時価評価しなくてよいことにしたそうです。
私も
30年前のデータを使ってよければ、腹囲は70cmでしょう。
アメリカでは中小の銀行ほど、不動産担保融資の割合が多いのだそうです。
中小の銀行には、ショッピングモールやアウトレットぐらいしか融資先がないのだそうです。
御殿場プレミアムアウトレットの盛況ぶりを目の当たりにした私には、アウトレットへの融資はよい儲け話のように映ります。
早渕川沿いのモールよりも遥かに多いお客さん。
こういう企画に投資しないかという話が来て、私に余分なお金があれば投資したいと思うぐらいです。
でも、もしちっともお客が集まらなくて、テナントも撤退してしまえば、残るのは映画のロケのセットのような建物だけ。
いかに世間知らずな医者といえども、テナントが撤退したアウトレットで開業はしないでしょう。
最後に残るのは地方のインターチェンジ近くの広大な土地のみ。土地を売っても二束三文にしかならないでしょう。
私の母親や、すでに定年退職した団塊の世代の方々。
お金は少しあるけど、家や車を買うつもりはなく、老後のために蓄えておきたい人たち。
資産運用して金利を稼げるなら、そうしたいでしょう。
だから、リーマン破綻の後もマネーゲームは続きます。
ストレステストのいい加減さが露呈してもう一段の危機が来るのか(山一証券のあとに、拓銀や長銀が潰れたように)、
基本的な金余り状況の中で、もうしばらくバブルが続くのか、
誰か、絶対当たる「予言の書」を書いてくれませんかね。
さて、シドニーに出発まで、あと4日となりました。
今週土曜日から来週金曜日まで休診です!
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