第130回神奈川県皮膚科医会@関内
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maitake先生のクリニックは2周年だそうです。6月にカルテが1万番だそうで、すごいですね。
しばらくブログを書いておられなかったので、カルテ番号1万番はいつ達成されるか、気になっていながら分かりませんでした。
当院のほうが少し先でした。まあ、当院が4年以上かかった数字を、2年未満で達成されたわけで、追い越されるのはもうすぐですが。
2年前の内覧会にお邪魔した日は、神奈川県皮膚科医会でした。
あの日の会も関内でしたが、内覧会のあと揚州商人でラーメンを食べていたら遅刻してしまいました。
昨日は
生田で12時までテニスして、関内新井ホールで開かれた
神奈川県皮膚科医会へ。30分前に到着です。
テーマは皮膚と遺伝子、その夢。
一人目の講師は、2年前の3月の
第123回で「骨髄間葉系幹細胞を利用した難治性皮膚疾患治療法の開発」を話された阪大の先生でした。
「細胞が緑色に光る(クラゲの遺伝子を植え込まれた)ねずみ」というのが、ノーベル賞のクラゲだと、昨日の話で繋がりました。
2年前の話は、骨髄由来の幹細胞で表皮水疱症が治療できる可能性をねずみの実験で示したところまででした。
阪大の先生、同じ話をチリでも話されたそうで、その話を聞いたチリの医者は、人間の患者さんに他人(人間)の骨髄細胞を皮下注射して、よい成績を出しました。
阪大の先生、ねずみの結果を元に、人間への応用を国に申請しても、犬か豚のような大きな動物での実験をまず行え、と言われ、国の認可が下りませんでしたが、
チリの医者のデータのおかげで、いよいよ人での治療が始まるそうです。
関内新井ホールからは球場がよく見えました。広島対横浜。
私は広島県民が19年、東京都民が11年、神奈川県民が26年。未だにカープを応援してしまうのは仕様が無いのでしょうか。
懇親会では、ローストビーフやしゃぶしゃぶを堪能。でも
懇親しないで食べ放題していたわけではありません。北部病院の先生とも懇親。
講師の先生とも、「クラゲの緑の光は遺伝子を植え込むことで、細胞の由来をトレースできるからノーベル賞なんですね。」なんて歓談させていただきました。
二人目の講師の講演内容は、
栄養障害型表皮水疱症で欠如している7型コラーゲン(表皮と真皮を結合している線維)を作るための遺伝子を導入する話、
7型コラーゲンを体外で大量生産して、皮下注射する話でした。
遺伝子を導入するために使うウイルスの安全性に疑問が出てきて、遺伝子治療に急ブレーキがかかっている、ような話でした。
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