後期と特定はお役人用語?
今日は、このブログが、
某県庁所在地の医療関係者の目に触れないように気を使いながら書いています。
新幹線に乗って隣の県庁所在地へ行ったのは無論、シズオカ・サンバカーニバルが目的ではありません。
ここで4月から初期研修をスタートさせている研修医に会うためです。
最初の6ヶ月が内科、次の3ヶ月が外科、最後の3ヶ月が救急と麻酔(?)とのことでした。
これは私に説明してくれたのではなく、同級生からかかってきた電話で話していた内容からの想像です。
救急と麻酔の時期は受け持ち患者がいないので日曜は暇になるが、内科・外科に所属している間は入院患者を受け持つので日曜も病院に行くため、東京に遊びに行けるのは1月以降みたいな話をしていました。
今は一般内科の患者を8人、神経内科の人を4人、血液内科の人を3人受け持っているそうです。
4月に神経内科に所属、5月に血液内科に移動。でも神経内科に所属していたときに受け持った患者さんは退院まで受け持つのだとか。
受け持ちと言っても、常勤の先生と後期研修の研修医も受け持ちなのでまだ、学生実習に毛が生えたようなものなのでしょうが。
ただ、「抗生剤の指示、適当に出しといて」とオーベンに言われたり、「指示出してください」とナースに言われたりして立ち往生するのは、学生とは違うところでしょう。
難しくない人の採血はできるようになったようです。採血のある日は5時半に寮を出て、帰ってくるのは23時ごろ、のような話をしていました。
後期研修の研修医(3年目)はすごく頼もしい存在のようです。
スーパーローテート制度が2005年にスタートし、医師免許をもらったばかりの医者は医局に入局する前に2年間の研修が義務付けられましたが、この2年間を初期研修という言います。
初期研修が終わった後も大学の医局には属さず、市中病院で研修を続ける医者がいるようで、それが後期研修らしいのですが、2005年に開業した私にはよく分かりません。
初期研修と後期研修というネーミングはそんなに悪くありませんが、同じような発想で、「後期高齢者医療制度」という名前をつけてしまったのはお役人の失敗ですね。
後期の研修医の後には「卵ではない本物の医者」が待っていますが、後期高齢者の後に待っているものは「死」ですからね。
お役人は、「特定」という言葉も好きですね。「道路特定財源」、「
特定健診」、「
特定保健指導」。
そして今度はサラリーマンの給与明細に表示される「
特定保険料」。サラリーマンが高齢者医療制度を支えるために給料から天引きされるお金です。