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さおだけ屋はなぜ潰れないのか?


「身近な疑問からはじめる会計学」という副題の付いたこの本は、企業が存続するには、収入を増やすか、支出を減らすこと、それをさおだけ屋を例に分かりやすく説明した本です。
当院は1年目は、右肩上がりで収入が増加しましたが、昨年3月から横ばいです。3年目は2年目と同じになってしまうかもしれません。あるコンサルタントのシミュレーションでは、3年目に目標値(診療圏内推計患者数)に達することになっていたのですが。
すごいことを平然と書くコンサルタントもいますね。「当院の診療圏も、横浜市の平均を大きく上回る約72,000世帯と集患力は高くなることが予想されます。」なんてどうやって計算した数字なんでしょうか。
「コンサルタントとは、あなたの時計を使って時刻を告げ、そしてその時計を持ち去る人」。NHKラジオの英会話(中目黒までの電車通勤の頃聞いていました)で聞いたフレーズです。原文は覚えていませんが、なるほど、と感心しました。
コンサルタントが持っているデータは、皮膚科の診療所の平均値と、泌尿器科の診療所の平均値。
仮にうちの経営状況をコンサルタントに相談すると、「皮膚科と泌尿器科の患者の割合は?」など、当院のデータをこちらで調べて教えなければなりません。
水虫の診療が終わった後、「あ、ついでにバイアグラ処方してもらえます」という人は、どちらが主の目的で来られたのか、皮膚科の患者さんに分類すべきか、泌尿器科の新患にカウントすべきか、難しいことばかりです。
一生懸命分類して、コンサルタントに提示したとしても、分析の結果は、「泌尿器科に関しては平均以上ですが、皮膚科に関しては平均以下ですね。」ぐらいの答えしか返って来ないと思います。「時刻を教えてもらうために、時計を渡す」必要はないのです。
で、自分なりに、自分のクリニックの分析はしています。当院は、新患数が多いことにより、支えられています。
皮膚泌尿器科で、1日の新患数が平均10人をキープできているのは、診療圏以外からの患者さんにも来てもらっているからです。
高額な治療装置を備えていない当院にできるのは、的確な診断と、納得いただける説明です。
昨日も受付終了間際に来られた方の、検査と説明に時間がかかり、帰りは久々に7時半になりました。
7時40分のバスに乗れなければ、カフェバーマキでドライマティーニかな、と思いましたが、バスに間に合ってしまってちょっと残念。
でも、Dr.Aのブログを読んだら、昨日はカフェバーマキは貸切だったとのこと、バスに乗れてよかった。

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