ヤマハから、XG データ作成者宛てに送られたメール

WMC宛てメールのヘッダー情報

Return-Path: Delivered-To: wellpine@246.ne.jp Received: (qmail 21027 invoked from network); 16 Jan 2001 18:05:20 +0900 Received: from mpcs2.mpub.ne.jp (211.14.34.162) by smtp.246.ne.jp with SMTP; 16 Jan 2001 18:05:20 +0900 Received: (MailPublisher 11151 invoked by uid 508); 16 Jan 2001 18:03:43 +0900 Date: 16 Jan 2001 18:03:43 +0900 Message-ID: <20010116090343.11147.MailPublisher@mpcs2.mpub.ne.jp> From: xgdev@emi.yamaha.co.jp Subject: Yamaha and Roland Press Release Precedence: bulk MIME-Version: 1.0 Content-Transfer-Encoding: 7bit Content-Type: text/plain; charset=iso-2022-jp To: wellpine@246.ne.jp X-Sympl-ID: 100060:yamaha X-Sympl-Retry: 0

メールの内容

 XGデベロッパー各位 (このメールはXG DevZoneに登録いただいた方々に送らせていただいております。) 日ごろはヤマハ製品、ならびにXG Formatをご支援くださり誠にありがとうございます。 このたび、弊社とローランド株式会社は、MIDIのより広範な活用推進とユーザーの 皆様の利便性向上のために協力していくことに合意し、ここにその内容をお知らせ いたします。 2001年1月16日 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ MIDIの更なる普及を目指してMIDIデータの 互換性を高めるための相互協力について両社が基本合意 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ローランド株式会社   ヤマハ株式会社  ローランド株式会社(本社:大阪府大阪市北区堂島浜1-4-16 社長:檀 克義) とヤマハ株式会社(本社:静岡県浜松市中沢町10-1 社長:伊藤 修二)は、 このほどMIDI(注1)機器間におけるデータの互換性を高めるための相互協力 に関して基本合意に達しました。 <合意概要>  ローランド株式会社とヤマハ株式会社は 1、 1998年に制定された「GMレベル2」(注2)を積極的にサポートする 2、 ローランド株式会社の「GS」(注3)、ヤマハ株式会社の「XG」(注4)     の両フォーマットをオープンにし、両社の製品、ソフトウェアで相互     乗り入れを実現していく 3、 今後両社は「GMレベル2」・「GS」・「XG」の3フォーマットをカバー     する製品、ソフトの開発、提供を行う <MIDI普及状況>  電子楽器や電子機器間の音・音楽データのやりとりをするため、1991年 に音色の配列等に関して日本のAMEI(社団法人音楽電子事業協会)やMMA(The MIDI Manufacturers Association)によって「GM(General MIDI)」(注5) が国際標準規格として制定されました。これにより「GM」対応モデル機器間の 楽曲再生の互換性が著しく向上し、ソフトベンダーやユーザーからも支持を 得て、「GM」対応のハード・ソフト(コンテンツ)は急速に拡大、普及して きました。  但しこの「GM」は、音色の配列や発音数に関して基本的な基準を設けたに 過ぎず、多様な音楽ジャンルへの対応や、より表現力の豊かな音楽データの 作成のため、これを拡張するニーズが高まり、両社はそれぞれ独自に「GM」を 拡張するフォーマット、「GS」、「XG」を開発し、より高度な音楽表現を 実現させるフォーマットとしてそれぞれ普及に努めてまいりました。  この間「GS」・「XG」フォーマットを活用した表現力豊かな音楽コンテンツ が次々と制作され、ユーザーからも高い支持が寄せられてきました。またこれ らの音源フォーマットに準拠した膨大な音楽データの蓄積は、音楽業界にとっても 大変貴重な財産となっております。  これらのMIDI規格は現在では電子楽器のほぼ100%、また多くのパソコンの 音楽再生やインターネット・ホームページのバックグランドミュージックの制作 ・再生など、多様な音楽シーンで利用されています。さらに現在話題のMP3など のオーディオデータと比較しても、はるかにデータ量が少なく、インタラクティブ なコントロールが可能なMIDIの特長を生かして、通信カラオケや、最近では携帯 電話の着信メロディーなど、楽器以外の業界における普及も著しいものがあり、 今後の利用拡大が期待されております。  しかしながら「GS」・「XG」2つのフォーマットの混在は、MIDIを利用する 業界やソフトベンダー、ユーザーにとり、利便性に欠ける面があります。 また1998年には「GM」もアップグレードされ「GMレベル2」というフォー マットになりましたが、「GS」・「XG」との互換性がなく、結果として現在 3種類のフォーマットが存在することになりました。 <基本合意までの経緯とポイント>  両社はこうした状況を改善し、よりユーザーの利便性を高め、業界の発展に 貢献するため、昨年より協議をしてまいりました。このなかでフォーマットの 統一のために、新フォーマットの開発・提案も協議しましたが、それでは従来 のフォーマットとの「継続性」「互換性」がなくなり、膨大な音楽データ資産 を無駄にすることになります。 このような要素を勘案しながら協議を重ねた結果、両社とも「GMレベル2」の サポート及び「GS」・「XG」フォーマットのオープンによる相互乗り入れを 基本としたハード、ソフトの製品化を順次行うことに合意したものです。  またこの両社の合意にもとづき、今後「GMレベル2」がMIDI音源フォーマット の国際的な標準になるよう他社のご賛同を得るための提案を積極的におこなっ ていきます。 これにより楽器業界はもとより、MIDIを利用する他業界、ソフトベンダー、 ユーザーのより高い利便性を、実現できるものと確信しております。 従来GSデータはGS対応機器・ソフトで、XGデータはXG対応機器・ソフトでなけ れば正しく再生されなかったものが、今後はデータの種類、プラットフォーム の違いを気にせず、膨大な音楽データ資産を活用できるようになります。 注1)MIDI(Musical Instruments Digital Interface) MIDI(ミディ)は、シンセサイザーなど音源を持つ電子楽器を外部からコント ロールするための国際標準規格。MIDIデータはMIDI規格に基づいた演奏情報 (楽曲)のデータで、スタンダードMIDIファイルに対応した楽器、音楽ソフト であれば、プラットホームに関わらず、同じ演奏が可能です。 注2)GMレベル2  GM2は、より高度な演奏表現と互換性を実現させるために決められた、AMEI, MMAで制定されたGMの上位互換の業界標準規格です。従来のGMで規定されて いなかった音色のエディットやエフェクトなどの動作仕様が細かく規定され、 音色も拡張されています。 GM2に対応する音源は、GM、GM2のどちらのマーク のついたミュージックデータも正しく再生できます。 なお、GM2の追加規定を含まない従来のGMを「GM1」と呼んで、両者を区別する ことがあります。 注3)GS  GSフォーマットは、ローランドの提唱する音源フォーマットです。 GM(General MIDI, MIDIの応用配列で音色配列に関する共通仕様)の仕様に加え、音色セット やドラムセットの拡張、音色の修正、エフェクトなどの拡張機能を詳細に共通化 することによって、より豊かな音楽表現を可能とし、さらに高い互換性を実現 しています。 注4)XG ヤマハ株式会社が提唱している電子楽器の音源に関するフォーマットで、 拡張性を考慮した音色の配列、480音色以上の膨大な音色数、音色の修正、 3種類のエフェクト、ダイナミックフィルター、外部入力対応などを規定して います。GM(General MIDI,MIDIの応用配列で音色配列に関する共通仕様)に 対して上位互換性を持っています。 注5)GM(General MIDI)  GMは、AMEI, MMAが制定した業界標準規格です。演奏データの互換性を考慮 し、演奏再現に最低限必要な共通部分を定めた共通音源仕様を規定しています。 GMシステム・レベル1に準拠した音源であれば、GMシステム・レベル1に従って 作成された音楽データをそのまま再生することによりデータ作成時に近い演奏を 再現できることが期待できます。 弊社としましては、一層のXG Format普及推進に加え、GMLevel2の推進、GS フォーマットのサポートを進めて参ります。 注:今回の合意内容に関し、弊社では専用の問い合わせ窓口は設けておりません。 最新情報はヤマハホームページならびにXGホームページで掲載してまいります ので、是非ご覧ください。

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