まだまだ勉強不足
いろいろ勉強不足です。
①発毛剤
私費診療で
プロペシアを扱っているため、発毛剤について質問されることがあります。
プロペシアは抗男性ホルモン薬ですから、前立腺の病気を専門にしてきた私の得意分野ですが、
発毛剤のミノキシジルやカルプロニウムは血管拡張作用を有する薬剤です。
ミノキシジルが入っているのがリアップとロゲイン、
カルプロニウムが入っているのがカロヤンとフロジン(医師が処方できる)です。
プロペシアを処方している患者さんが増えてきているので、発毛剤の効果、特に費用対効果につき勉強しなければ、と思っています。
それにしても、
ハルナールも、
バイアグラも、もとは血管拡張作用を期待した降圧剤だったいうのは、高血圧治療薬の開発にいかに製薬会社が力を入れているかの、裏返しですね。
②公立病院の役割
20世紀少年に登場する細菌兵器はエボラ出血熱を連想させます。
エボラ出血熱の患者が日本で発生したときに対処できる施設を備えている(いた?)都立病院は今は財団法人になりました。
財団法人に移行させられた公立病院は黒字経営を求められるわけですが、
万一エボラ出血熱患者が発生したときのための態勢は備えておくべきなのか、
不景気で税収がますます減っている今、難しい選択です。
一度も使われぬまま老朽化してしまうかも知れない設備は、税金の無駄遣い、との批判に耐えられないかも知れません。
限りある税収をどこに優先的に使うべきか、医療の分野に限っても、簡単には決められません。
③望ましい医療制度
特定健診や
特定保健指導については何度か皮肉ってきました。
特定健診・特定保健指導を導入した厚生労働省はメタボリックシンドロームを2012年までに10%減らす事を目標にしていました。
そして社員のメタボを減らせなかった会社には2013年から後期高齢者医療制度の負担金の増額という罰則がつくことになっていました。
衆議院選挙後に後期高齢者医療制度がどうなるのか、見えてきません。
各党が後期高齢者医療制度の代わりにどのような制度を描いているのか、まだよく把握していません。
どんな政権が誕生したら、日本の医療制度が良くなるか、もよく分かりません。
でも棄権したくないので、昨日は娘と家族3人で、期日前投票を済ませました。
ブログでこの人に投票しましょう、と呼びかけるのは、公職選挙法に違反しているおそれがあるそうですから、私や家族が誰に投票したかは書きません。
この人に投票しましょう、という内容をコメントで書くのもやめてくださいね。
さて、シドニーに出発まで、あと5日となりました。
今週土曜日から来週金曜日まで休診です!
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