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無駄にしている内装工事


昨日の午前中はみなとみらいでの泌尿器科学会に参加。

9時から10時は前立腺針生検の演題を聞きました。

そして10時からは尿路感染症の演題を聞きに行きました。開始前に会場に着くと、私が聞きたい演題を発表する先生を見かけました。

その先生のブログで見かける写真そのままの先生でした。
私が声をかけて名乗ると、私が誰か分かっていただいたようで、即座に「先生のせいで発表しなければならなくなりましたよ。勘弁してよ、ひっそりと診療しているだけなのに。」と、笑顔で”クレーム”。

私も「だから、先生の発表を聞きに来ました。先生のブログは有名で患者さんにコメントを求めらるんですよ。」とお答えしました。

発表内容は女性の間質性膀胱炎に対する膀胱頚部と膀胱三角部切開術でした。

間質性膀胱炎には膀胱水圧拡張術はよく行われますが、効果は長続きしません。

膀胱水圧拡張術が何故有効なのかも推測の域を出ていません。

そういう時期に、単に水圧拡張術だけでなく、積極的に電気メスで切開を入れる手術方法を提案した先生に、違和感を感じている人はいないようでした。

セッション終了後に、先生から「先生も手術してください。難しくないですよ。」と言われました。

私は、「開業当初は、膀胱水圧拡張ぐらいはやろうかと思っていましたが、3年間やらないともう怖くてできないです。」とお答えしました。

うちのクリニックの今は包茎パイプカットしかしていない手術室、実は内視鏡手術ができるように、内装に投資しているんです。

開業段階では、この部屋に内視鏡手術の装置を置く事になるか、脱毛レーザーを置く事になるかわからず、どちらにも対応できるように内装工事をしてあるのです。

平均年齢37歳の街での開業、Resectionist(前立腺切除屋)の需要がそんなにあるとは思えなかったので。

開業してみると、前立腺生検・包茎・パイプカットで手術予定が埋まり、結局内視鏡手術の装置もレーザーも買わず、今に至っています。

この先生がしきりに手術教えてあげるというのを聞きながら、「明!、もっとやる気を出せよ、アドレナリン出しまくれよ」と反省してしまいました。

ドクターMは落ち込むと不眠になるそうですが、私はハイになると眠りが浅くなります。

今日のブログは私が一番乗りでしょうか。

今日も診療終了後、イーブニングセミナーと懇親会に出席です。

泌尿器科の懇親会は情報交換に忙しく、皮膚科学会のように飲み食いできません。今日も刺激を受けてきます。

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