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左遷でも行った先では天下り


開業して3年になりました。ということは勤務医を辞めて3年です。

私が最後に勤務医した都内の病院は2回院長が交代しました。ですから3人の院長にお仕えしたわけです。

でも最初の先生がその病院の部長からの昇格だったのに対し、後のお二人は同じ系列の格上病院の部長からの天下りでした。

「左遷でも行った先では天下り」。多少違っているかも知れませんが、数年前のサラリーマン川柳の優秀作です。

院長が居られた権威ある病院とこことでは、患者さんが医者を見る目も違うし、したがって医者がここの職員である事をどれくらい誇りに感じているかも、院長が居られた病院とは随分違うわけです。

ですから、我々現地人は、勤務の条件が悪くなれば、転職を考え始めるのです。

私はここでの勤務を終わりにしようと思ってから、すぐに開業したわけではありません。準備に1年半かかりました。開業セミナーにも何度か参加しました。

ですから、院長の決断に失望してから、私が退職(開業)宣言するまでに、1年半の間があったのです。

なので、院長には私が何故やめる決断をしたのか、そのときは分かってもらえなかったと思います。

「飛び出すな! 医院はすぐには作れない」わけで、1年半ぐらいは、職場の皆に秘密で準備するわけです。皮膚科医長にはすぐに見抜かれましたが。

事務長は娘の卒業前の冒険に反対でしたし、定年後に開業という選択肢もあるわけですから、院長にはだまって準備したわけです。

先週金曜日の3月28日、副院長の退職パーティーがありました。呼んで頂いていたのですが、渋谷19時は無理だろう、と思い、欠席の返事を出しました。

翌日が土曜日だと、睡眠は充分取っておきたいし。

でも、3月28日は6時半ぴったりに終了(最近、そんなのばっかりです)。29日土曜日も混みませんでした(最近、土曜日も暇です)。行けばよかった。院長に久々に会って御挨拶したかった。

私がいつ開業を考え始めたか、そのきっかけは何だったか、いつか院長と思い出話でもできれば。

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