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事務長


妻とは私生活で30年近くのパートナーですが、2年前からは仕事でのパートナーにもなりました。
職場では私が社長のはずなのですが、私に決定権があるのは、専門知識を要する事のみ。
妻と生活し始めたとき、私は見習い職人、一方妻は外資系銀行員でした。スタートが髪結いの亭主だったのと、お金の計算の専門家だったので、確定申告を始め、我が家の経理はすべて妻に任せきり。
マンション購入、一戸建てへの引越し、子供を私学の医学部に通わせる事ができるかの判断、すべて妻が決めました。
2年前の零細企業立ち上げ時の、業者との交渉も、最初は私の方を向いて説明している業者も、途中からは妻の方を向いてしゃべるような状況でした。
(つづく)

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