[プシュケとエロス]
←の彫像をプシュケとエロスであると判断するには、プシュケとエロスのエピソードを知っていないと難しいかもしれません(神々の資料館>「エロス〜」参照)。逆に、知っているとすぐに分りますが…。
向って左の子どもがエロスであることは、羽と矢筒から察知できるかと思います。
右の少女はエロスに目隠しをされているのがポイントです。
プシュケはエロスの館で、ある夜カンテラを使ってこっそりその姿を覗き見るまで、エロスを見たことがありません。
この目隠しはそれを暗示しています(ロ〜マンチックに)。
また、浮気の多いギリシア神話ですが、愛の神エロスの恋人は、後にも先にもプシュケ一人です。よって、エロスとペアで出てくる女性としては、プシュケはかなり上位にいるのです。
このように、登場人物の片方の正体が明らかでもう片方が分らない場合、その人物と一緒に登場して不自然じゃない人物を考えてみるのも、作品を理解するうえで助けになります。
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