神々の私有地

 

エーゲ文明が盛んなころ描かれた神々はキリスト(救世主)のような神とは違って
結構自分勝手で、わがままで、世の中ナメてて、他人様に迷惑かけまくった上で伝説となっているのだ。
一体、こんな神々の何に魅力を感じたのか、当時の古代人は・・・
そんな「人間っぽい」神サマ達の中でも有名所をちょっと挙げてみました
ギリシア名・ローマ(ラテン)名・英名は、あくまで一般的に同一視されている対であり、
モノによっては一致しなかったり全く別人扱いしている文献もあります。


[他にもこんなのが…]

ギリシア名

ローマ(ラテン)名

英語名

補足

ゼウス

ユピテル

ジュピター

オリュンポス12神の一人。最高神らしい。一番偉いらしい。でも美人好きで浮気性・・・超気まぐれ。
いろんなものに変身して美人を口説く。

ヘラ

ユノー

ジュノー

オリュンポス12神の一人。3美神の一人。ゼウスの妹で正妻。結婚や嫉妬を司る女神。
彼女ほど嫉妬深い女性を私は知らない。ゼウスは浮気は当然彼女を怒らせるが、
その怒りの矛先はいつも浮気相手の方に行く。彼女だけは敵に回しちゃいけない。

ポセイドン

ネプトゥヌス

ネプチューン

オリュンポス12神の一人。海の神。ゼウスの弟。皆そうだけど、やっぱり彼も気まぐれ。
気まぐれで船を沈没させたりする。でも女性にはいいツラしてるらしい。
三又のほことイルカを持っているそうな 。

ハデス

プルト

プルート

地下(冥界)の王でゼウスの弟。
「冷静な奴」とも言われているが、それを証明する実績といえばタルタロス(地獄)の門に
ケルベロスと言う番犬を置いたってことくらい。デメテルの娘を誘拐したので結構有名 。

デメテル

セレス

シアリーズ

オリュンポス12神の一人。農業の女神でゼウスの妹。例によって気まぐれ。
機嫌がいいと豊作・悪いと凶作。自慢の娘が誘拐されたときなんて、そりゃーもー大変だったナ・・・

ヘスティア

ウェスタ

ヴェスタ

オリュンポス12神の一人。3処女神の一人。かまどの女神で「家庭」を司るゼウスの妹。
6兄弟の仲では唯一温和な性格の女神様。

アテナ

ミネルヴァ

ミネルヴァ

オリュンポス12神の一人。3美神の一人で3処女神の一人でもある知恵と織物を司る女神。
鎧や盾に身を包んだ凛々しい神。タロットカードの「ジャスティス」が彼女で表現されていることもある。
彼女は、メティスと言う女神とゼウス間に生まれた娘なのだが、物理的にはゼウスの「頭」から生まれている

アポロン

アポロ

アポロ

オリュンポス12神の一人。
芸術の神で太陽の神で竪琴がうまくて弓の名手で医学や数学も司ってて容姿端麗な神だそうだ。
ゼウスとレトの子。頭に月桂樹の葉の冠をかぶっているが実はコレ、ほろ苦い初恋の思い出が。
アルテミスの双子の兄だが大変なシスコンだとかそうでないとか??

アルテミス

ディアナ

ダイアナ

オリュンポス12神の一人。3処女神の一人で、月と狩りの女神でアポロンの双子の妹。
純情さを取れば世界一。額に三日月をつけていていつも猟犬と一緒にいる。ゼウスとレトの子。
アテナを尊敬しており彼女を見習って処女の誓いを立てる。

アプロディテ

ウェヌス

ヴィーナス

オリュンポス12神の一人。イケイケ女…じゃなくて、3美神の一人。
水の泡から生まれた彼女はこの世の「美」全てを象徴する。恋多き気まぐれ女神。
彼女は何故かゼウスに目ぇ付けられなかったなぁ。

アレス

マルス

マーズ

オリュンポス12神の一人。戦神・軍神でゼウスとヘラの息子、ヘパイストスの弟(兄?)である。
乱暴者で嫌われ者で、友達も少ない。
「でも、そこがワイルドで素敵♪」と言うのがアプロディテの言い分である・・・

ヘルメス

メルクリウス

マーキュリー

オリュンポス12神の一人。商業の神だけど韋駄天様みたいなところもある。
その才能をゼウスに気に入られて伝達役をやっている。ゼウスとマイアの子。
羽の生えた帽子とサンダルを履き、今日も空を行く

エロス

クピド
アモル

キューピッド

キューピッドと呼ばれてもいるが、アレとは別に考えて。アプロディテの息子らしい。
彼のもつ弓矢は射った者に恋心を芽生えさせ、その威力は上級神々でもどうにもならないくらいの威力。
それでイタズラするモンだからよく折檻されてる

ディオニュソス

バックス

バッカス

酒の神。ゼウスの不倫で出来た何番目かの子供。母はセメレ。
葡萄酒をもっとメジャーな物にすべく旅する若者。
彼の後には酔っ払った崇拝者達が付いて回っているので酔っ払い共の大行進。歩く迷惑とも言う。

ヘパイストス

ウルカヌス

バルカン

オリュンポス12神の一人。鍛治の神。ゼウスとヘラの息子でアレスの兄。
足が不自由で顔も醜いため母親にも嫌われていたが、努力が報われて12神の一人になった凄いヤツ。
アプロディテの(便宜上)夫。

カオス

ケイオス

ギリシア神話を更に遡る昔の太古の神話の一番初めに存在するモノ。
根本であり、性別も無い。「無」であり、「全て」。系図的にはゼウスの曽祖父母にあたる。

ウラノス

ウラヌス

ウラヌス

カオスから発生した「天空」。「天空の神」とも言われるが、はっきり言って人型とは思えない。
でも生殖器はあるらしい。あるからはじめて人型の「神」が生まれる。
美の女神アプロディテと復習の女神エリニュスの父でもある。ただし彼女らは姉妹では無い。

ガイア

テルス
テラ

アース

カオスから発生した「大地」。例によって大地は大地であって人型ではない。
でも「産む」らしい。全ての物の母。ゼウス兄弟の祖母に当たる。

ポントス

カオスもしくはガイアから発生した「海」。
「海」はひたすら液体なので人権を認めてやる義理は無いのだが、物は方弁と言う物だ。

エレボス

カオスから発生した「闇」。多くの文献では何故かシカトされるので、あまり良く分らない。

ニュクス

カオスから発生した「夜」の女神。間違いなく「女神」らしい。
ウラノスがガイアに夜這いかける時いつも付き合わされて大変迷惑をした。
何故って「夜這い」とは「夜に這うもの」だからだ…因果な属性だ…。
光のアイテルと昼のメヘラの母(メジャーじゃない…)。

エリニュス

ウラノスの血から生まれた復讐の3女神。
「エリニュス」と言う名の女神が一人いるのではなく、アレクトー、ティシポネー、メガイラと言う
3姉妹をまとめて「復讐の女神エリニュス」。

クロノス

サトゥルヌス

サタン

神話の時代を切り開いた最初の神かも。ゼウス兄弟の実の父。
ウラノスの息子だが、ウラノスをやっつけた。やがてゼウス達にやっつけられる。

レア

クロノスの姉であり妻。ゼウス兄弟の実の母。
彼女の行動一つのお陰で太古神話からギリシア神話へ移り変わる突破口ができた。

プロメテウス

クロノスの兄の息子。つまりクロノスの甥っ子。ゼウスの従兄弟。
ティタン族(クロノス一族)とゼウス一家が戦った時、ティタン族でありながらゼウス側についた。
人間に知恵や火を授けた神。私は好きですよ、この人。

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